なぜ戦略がないのか
アメリカの企業は、戦略がちゃんとしていて日本企業は戦略がないと思ってる人は多いのではないでしょうか。
戦略の不在は人材に育成から働き方まで大きく影響を与えています。
ではなぜ日本の企業は戦略がないと思われるんでしょうか。
そもそも戦略とは何でしょうか。
ビジネスにおいて戦略とは長期的利益の最大化だと私は考えています。
1.どのマーケットを選ぶか
2.マーケットシェアをどう得るか
3.マーケットシェアをどう維持・成長させるか。
1はファイブフォース分析やブルーオーシャン戦略
3はブランディング、プラットホーム戦略
のイメージですね。
日本企業は既存のマーケットにおいて1から3すべてうまくいってます。
負けたのは新しいマーケットかゲームチェンジャーが生まれたマーケットです。
つまり日本企業のほとんどは昭和の時代にできた戦略を効率的に実行することで利益を得ています。
なので大きく成長しようと考えない限り日本企業にとって戦略は新しく作る必要はありません。
そのため、一部を除き大手日本企業では戦略にたけた人材の育成は難しいと考えられます。
(たぶんほとんどの会社は、自分の部門の利益率を知らない)
そう考えると戦略的な機能はスタートアップに求められますが、スタートアップに終身雇用は維持できないので、安定した雇用からは遠ざかります。
(大量取りたくない、正社員増やしたくない)
そう考えると正社員による安定的な仕事は日本全体が大きく成長しているときのみに成り立つもので(
人材が常に足りないのでリストラが必要ない)、これからの時代は政府のセーフティネットがないと経済成長ができないというのが、今日の思考実験の結果です。