なぜトラックボールはマウスに負けたのか
僕は、普段トラックボールを使っています。
仕事でもそうだし、今この文章を書いている家のPCもトラックボールです。
説明するまでもなく、トラックボールは最高の入力デバイスです。
しかし、世の中の大半の人はトラックボールなんて知らないわけです。
そして、熱心なトラックボール信者に勧められてトラックボールを触った人の大半が
こう思うのです。
「ああ、やっぱり使いづらいな!」
僕らにとって最高なトラックボールは、なぜマジョリティになれなかったのでしょうか?
その理由は、トラックボールの良さがわかりづらいことです。
トラックボールは良さはちょっと触っただけではわかりません。
長時間利用して初めてトラックボールの良さがわかるんです。
本当に体にとってよい椅子が2,3分座っただけではわからないように、トラックボールも2,3分使っただけでは良さはわかりません。
しかも、普段使い慣れていない親指を使うわけなので一時的にせよ、使いづらく感じます。
何れにせよ、トラックボールは長い時間PCで作業する人のためのデバイスだし、そういった人は少数派です。
しかも、本当によいトラックボールは、一般的なマウスよりも値段が高いのもより状況を悪くしていると感じています(とはいっても数千円ですが、世の中の大半の人はマウスに数千円も払いません)。
去年、エレコムのトラックボールを使ってみましたが、ボールが上手く転がりませんでした。安定的によいボールを作るのは技術的に高度なんでしょう。
LOGICOOLが今後もトラックボールを作り続けてくれるのを願っています。