スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で演説したConnecting the dots
若き日のスティーブ・ジョブズはリード大学に入学しましたが、
やりたいことを見つけられず、大学を中退しました。
大学を中退を決めた日から大学中退まで、自分の興味がある授業に参加していました。
そこで学んだカリグラフィーがMacの開発に大きく役立ったという話です。
一般的に失敗とみなされる中退がのちの成功につながったという話になっており、
スティーブ・ジョブズの名演説の一つによく挙げられる話です。
しかし、Connecting the dotsって実際どういう意味なんでしょうか?
彼の演説を聞くと一瞬わかった気になりますが、
Macの開発の際にカリグラフィーの経験が役立ったという話していますが、
授業で学んだ何が役に立ったのでしょうか。
ちょっと工程をわけるとこんな感じになると思います。
1.導入意思決定
2.導入・開発
先に話がはやい2.導入・開発すると、
これは専門家呼べは問題ないと思うんですよ。
Macを作る段階ですでにある程度の成功してお金はあったわけだし。
問題は1でここにどういった経験が役だったのか。
おそらくアメリカ人にカリグラフィーを知っているかをアンケートを取ったら、
ほとんどの人が知っていると回答すると思います。
存在をしっているかどうかは、この意思決定に影響しなかった。
ただ、他の人と違ってスティーブ・ジョブズはカリグラフィーの素晴らしさを知っていたんですね。
これはマーケット規模とかビジネス的な発想ではないのではないかと思います。
ただカリグラフィーがコンピューターに導入できたら素晴らしいという発想があり、
その結果がそこにマーケットがあったという話なんだと思います。
逆に他のメーカーがこの分野を先に開拓しなかったかというと、まだデザイン×ITは潜在的なマーケットだったからなんじゃないかと思います。
なのでConnecting the dotsにおいて大事なのは知識よりも、
その体験や興味なんじゃないかと思います。