なぜ日本人はダブルループ学習ができなかったのか
失敗の本質という太平洋戦争で日本がアメリカになぜ負けたのかを分析した本がある。
その中で日本はシングルループ学習だったがアメリカはダブルループ学習だったという記述がある。
シングルループとダブルループの説明はこちら
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その本の中で他にも敗因を分析しているのだが僕はダブルループ学習ができなかったことが、かなり大きな要因じゃないかと思う。
ダブルループ学習は前提条件を変えるわけだけど、ビジネスに置き換えたら、それはイノベーションになるし、ブルーオーシャンの開拓もできているし、ゲームチェンジャーでもある。
それができていないことが敗因というのは、日本代表にメッシがいないから負けましたという同じじゃないか。
むしろアメリカはなぜダブルループ学習ができたのかという点を考えたい。
結論からいうとアメリカが移民でできた国で多民族国家であるだからダブルループができたと考えている。
ダブルループ学習が組織でできるということは、前提条件が変わる、変えられる経験をしてきたということだと思う。
そのためには考え方が違う集団同士が会うことが手っ取り早い。
日本でというほぼ単一民族の社会では前提条件が変わるということはほぼない。
江戸時代なんか300年も前提条件が変わらなかったし、前提条件を変えた結果、明治維新だし。
あと前提条件を変える人を許せるかという問題もある。
前提条件を変えるというは既存のルールを無視することでもあるので。
スティーブ・ジョブズとか前提条件クラッシャーだけど、
あの人日本に生まれたらずっといじめられて日の目を見なそうだし。
とここまで書いていかにダブルループ学習を組織が実践することが難しいかを理解した。
前提条件を無視したり変えたりする部下ってマネージメントしづらいし。
逆にはこれはベンチャーじゃないと新しいことをやりづらいことの裏返し。