新人マネージャー奮闘記

新人マネージャーがあくせくしています。

丸投げというOJTをやめるために

もうすぐ平成も終わらうというしているのに、
昭和の日本が成長していた時期の丸投げという文化はなくなりそうにありません。

現代の会社では、
丸投げで成長するなんてことは起きず、
心が折れて辞めたり成長意欲が失われることがほとんどかと思います。

そう考えた時に非常に効率の悪いシステムですが、
何が問題か正確に認識できないと改善もできないと思うので、
課題と対策を整理したいと思います。

丸投げシステムの課題はこの2点です。

1.個人ごとに課題のレベル設定が行われていない

2.マインドに対するフォローがされていない

この2点が問題なので、
逆に言えば細かく物事を教えればよいというわけではありません。

それは一つ一つ考えてみましょう。

1.個人ごとに課題のレベル設定が行われていない

個々のスキルとマインドによって、
どこまで難しい課題を振られて耐えるかが変わります。

例えば
Aさんには簡単な課題が
Bさんには難しい課題となることがあります。

もしくは
Aさんは精神的に耐えれる状況が
Bさんには耐えられない状況かもしれません。

この時多くの上司は、自分だったらここまでいけるなという考えで課題を設定してしまいます。
当然、上司になる人はスキルもマインドも平均的な社員よりも高いので、
その結果伸ばしきったゴムのようにパチンと切れてしまうのです。

どこまでが適切なストレッチ範囲かを、
個人のスキルとマインドで見極めて課題を振りましょう。
また、定期的に1on1なので課題のレベル設定が適切かをチェックするのも重要です。

2.マインドに対するフォローがされていない
辛い課題を与えたとして、どこまでその人が耐えれるかはマインドによります。
成長意欲が高い人なら耐えれるかもしれませんし、
インセンティブによっても耐えれる理由になるかもしれません。

昭和と平成の違いは、終身雇用・年功序列だと思います。
多くの会社では頑張っていれば報われるわけではありません。
頑張っても会社の業績では報われないし当然結果も求められます。
労働時間を増やすことで成果が出る仕事がどれだけ多くあるでしょうか?
どれだけ長く働いても営業利益が1円も増えないなんてことは、今ではよくあることです。

平成の育ちのため、昭和の社会がどうなっていたかは推測でしかないのですが、
社会全体が、個々のマインドのフォローができており、
上司が特に気にかける必要がなかったのではないかと思います。

しかし、現状では上司が部下を気にかける必要があります。

例えば、下記要素ができているかどうかで、
どこまで耐えれるかは変わります。

  •  課題を達成できたらどれぐらい会社の評価が上がるのか部下が理解している
  • 上司が成長に期待していると部下が理解している
  • チームの一員として存在を認められていると部下が感じている
  • 過去に適切な成功体験を積み上げてきいる

もし全てできていないなら課題のレベル設定を下げるべきです。
この要素を一つもできていないのに無茶振りな的な丸投げをしたらそれはただのいじめです。