商品企画をする時は自社の強みを気にしてはいけない
ほとんどの企業では、新しい商品を考える際、自社の強みが活かされるか気にしてしまう。
だが実際にはそんなことは非常に細部なことなので忘れてもいい。
消費者は、あなたの会社の強みなんて気にしない。
市場がある場所によい商品を作り、適切なチャネルで適切なプライシングで販売され、良いプロモーション/ブランディングがされていれば、売れるのだ。
問題なのは、それを実行できるリソースとオペレーションで、市場を開拓できるかどうかと自社の強みは関係がない。
商品企画に自社の強みが生かされるのは、競合と争いに限定される。競合が自社の戦力・商品をパクってきた時に、コピー不可能な強みがあれば大丈夫という理論だ。
しかし、ほとんどの企業にコピー不可能な強みなどない。
なので、自社の強みを無理に活かそうとすると微妙な商品になる。
競合との争いに限定すると、要は勝てばいい。
試合終了まで1点も多く守り切れば勝ちなので、他社よりも開発のスピードが速いとか、営業の人数が多いとか、一度買ったら乗り換えが面倒とか。
そういう要素でも市場を守れれば問題がない。